こんにちはテツです。
今回は
モウホツヤクワガタ(原名亜種)の紹介になります。


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(71mm中歯型。カンボジア・カンポット州 Mt.Bokor産 WF1)

最後に野外品が入ってきたのは2019年でしょうか。元からの流通量をあまり知らないですが、多分少ないと思います。
本種の特徴を大図鑑等持ってないので詳しい事は分かりませんが、亜種elegansに比べ上翅は赤色味がかった黄褐色であり、最大体長は野外よりも飼育での記録の方が大きいようです。

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亜種elegansと比較。雑な写真ですがパッと見でもわかる通り、頭部から顎にかけての質感が全然違います。艶消しザラザラ質。個体差はあるかもしれません。

購入~採卵

2021/8月
ヤフオクにて上記で紹介した♂71mmと♀48mmのペアを購入。
羽化後間もない為しばらくの休眠。餌を食べ始めてから約1ヶ月程でペアリングさせました。

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クリアスライダーラージでセット。温度は21~23℃
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9月中旬~10月セット
土玉が表面に転がっていたので回収。全体で50程回収して解除。
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10月上旬孵化→12月中旬2令→2022年1月中旬3令
沢山採卵した割には孵化率はあまり良くないので卵割り出しはNGかもしれない。

♂頭幅12.8mm~13.5mm ♀頭幅11.6mm~12.4mm

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2022/4月に計測。頭幅13.5mm
♀に鬼偏りしてしまい♂はわかる限りでは3頭のみ。  
近縁種に比べて居食性が強く成長も遅い気がします。
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6月~7月
雌雄共に繭を作成。
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9月下旬蛹化。最終29g。
他の個体はまだ前蛹なので早期かも。
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11月下旬
長歯型羽化。

コバエ発生により繭が壊れてしまったので人工蛹室で羽化
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12月中旬
中歯型羽化。

大丈夫だろ〜と余裕ぶっこいてたらパカってました……悲しいね

羽化個体紹介

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長歯型 76.6mm
少し頭部の艶が強い。マッシブ
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長歯型 79.5mm

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中歯型 75.8mm
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長歯型 80.5mm   幼虫頭幅13.5mm  最終29g  
今回の最大です。幼虫期間は他と差はありませんでした。
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︎︎ ⑤︎︎ ♀46.1mm
他は休眠中ですが特別大きくはないと思います。

飼育まとめ

沢山採卵した割には少数のみの羽化となってしまいました。
幼虫頭幅が♂でもかなり小さく感じたので判別が難しい気がしました。それでも目標であった長歯型80mmをギリギリ超えてくれたので嬉しいですね。

3200ccでも飼育してみましたがこちらでも長歯型が出ていますが、80mmを超えるので継ぎ足し回数が増えると思います。
亜種eregansに比べ前蛹期間のブレは無い気がします。約3~4ヶ月でほとんどが蛹になってくれました。ストレスフリー
♀に偏っていたのですが冬季に低温になっていた所に管理していたのもあってほとんど繭内で★になっていました。最低でも18℃が限界かと思います。
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次はやっぱりレコード越えでしょうか
近縁種の長歯型は安定して出せているので後は細かい所の突き詰めなんでしょうね〜
インブリ苦手なのでまずは絶やさないことに全集中

ありがとうございました。